こんにちは。レオの山元です。
新年度に入って1ヵ月が過ぎ、大人も子どもたちも少しずつ新しい生活や環境に慣れてきている時期ではないでしょうか。
私自身、今年で社会人で16年目になりましたが、まだまだ子どものことについて考えること・悩むことがたくさんあります。
そんな最近 ちょっとリラックスがてら、本棚から過去に読んだ子どもに関する本を読み返していました。
ちょっと紹介しますね。
この本は子どもの育ちの異変について「家族心理学」や「発達心理学」に基づいて書かれています。子どもが「授かるもの」だった時代から「つくるもの」に変わったこと、これからの親のワークライフバランスなど興味深い内容も多いですが、僕が一番印象的なのは「先回り教育の弊害」です。
子どもへの教育投資は子どもの数の減少(少子化)と反比例して増え続けています。(少子良育戦略)
「言わなくても分かってくれる」関係が良しとされる日本では欧米よりも「察する」ことが重んじられ、「先回り育児」のスピードも量も加速し、その方向やタイミングも変化させています。あまりの過剰な親の関与、その一方で子どもの意思や希望を無視する傾向は「愛という名の支配」・「やさしい暴力」となる危険をはらんでいます。
僕個人的な意見として「ほっとく」(という言い方にするとネガティブなので「見守る」と置き換えてください)だけで、子どもは育つとは思っていません。
しかし、「与える」だけでも子どもは育つとは思いません。
時には「ほっとく(見守る)」を「与える」ことも大事なのではないかと思います。
「子どもは自分で好奇心をもって育つもの。だから『子育て』ではなく『子育ち』である」というところがすごく印象的です。
サッカーの強豪国ドイツでコーチングをしている方のお話しです。
ドイツサッカーのメソッドやドイツの事情を知ることができますし、子育てについても考えさせられます。サッカーに携わっていなくても、教育関係の方も読んでみると面白いのではないかと思います。
97ページ目に僕が印象的だったところを紹介します。
「主体性を持たせたいから、サッカーをさせる」という親御さんも少なくありません。しかし、「大人がやらせて身についた主体性」は本物でしょうか。大人の意向でやらされているかぎり、主体性らしきものを持つ子が出来上がるだけではないでしょうか。必要なのは、自然に子どもが夢中になれる環境でしょう。
大人が考えるべきは「子どもの育て方」ではなく、「子どもの育ち方」なのです。
「子育て」と「子育ち」
またこれから考えていきたいと思います。